ACTIVITIES
1. 若手研究者支援事業 The 5th wave program
新しいRNA機能の発見は、これまで幾度となく新たな研究分野の創成をもたらし、生命科学の発展に大きく寄与してきました。本プログラムでは、RNAに関する基礎および応用研究に従事している部門内の若手研究者独自の視点による斬新で挑戦的な研究を支援することによって、今後のRNA研究の潮流を創出する第5の波(The 5th wave)を引き起こすシーズを発掘すること、また次世代のRNA研究を担う人材育成を目的としています。
The 5th wave programメンバー (2022年7月〜2024年3月)
氏名 | 所属部局 | 役職 |
---|---|---|
井木 太一郎 | 生命機能研究科 | 准教授 |
磯部 真也 | 理学研究科 | 助教 |
加藤 泰彦 | 工学研究科 | 准教授 |
倉重 真沙子 | 医学系研究科 | 助教 |
小瀧 将裕 | 微生物病研究所 | 助教 |
中濱 泰祐 | 医学系研究科 | 助教 |
橋爪 芽衣 | 微生物病研究所 | 特任研究員 |
村上 英太郎 | 産業科学研究所 | 特任研究員 |
山口 卓男 | 薬学研究科 | 講師 |
山崎 智弘 | 生命機能研究科 | 特任講師 |
RNA研究の5つの波とは
これまでのRNA研究の中で、大きな発見に派生する形で新しい研究潮流が形成されて行きました。これらを「RNA研究の波」と呼んでいます。
- 第1の波: mRNA, tRNA, rRNAの機能理解に基づくセントラルドグマの確立
- 第2の波: 真核生物特有のイントロンの発見から派生した遺伝子発現過程のRNAプロセシングという概念の確立
- 第3の波: リボザイムの発見から派生した生命の起源を説明するRNAワールド仮説の提唱
- 第4の波: RNA干渉やマイクロRNAの発見から派生したRegulatory RNAの重要性の理解
- 第5の波: ポストゲノム解析によるノンコーディングRNA群の発見から派生した新規RNA機能の理解、核酸医薬やRNA標的創薬、RNAワクチンなどの創薬技術の進展に伴う新しい潮流が形成されつつある。
交流会の実施
・2023 夏のOTRI若手交流会を開催しました。 2023 5th 夏の若手交流会写真
2. 研究交流事業
大阪大学内だけ留まらず、関西エリア、国内、国際的なRNA研究の中核となることを目標に、各種研究交流の場を設ける活動、研究集会の開催支援などの活動を行います。